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皆さんこんにちは!
株式会社ツバサオートメーション、更新担当の中西です。
本日は第7回制御盤設計雑学講座!
さて今回は
~歴史~
ということで、制御盤設計の歴史と背景について深く掘り下げ、その進化が産業技術にどのような影響を与えてきたのかを解説します♪
制御盤は、電気設備や機械の動作を管理・制御するための装置であり、産業界において不可欠な存在です。歴史的には、手動スイッチから始まり、リレー制御、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、そしてIoT・AI技術を活用したスマート制御へと進化してきました。
目次
制御盤の歴史は、19世紀後半の電気技術の発展とともに始まりました。それまでの工場の機械制御は、蒸気エンジンや水力を利用したベルト駆動システムが主流でしたが、電気が導入されることで、より精密な制御が可能になりました。
20世紀初頭には、電磁リレーを利用した制御システムが登場しました。リレーは、電気信号のON/OFFを制御するスイッチとして機能し、産業機械の自動化を促進しました。
この時期の制御盤は、大量のリレーを用いて機械の動作を順番に制御するものであり、回路設計が複雑になると配線ミスやトラブルが増えるという課題もありました。
1960年代になると、リレー制御の複雑化によるメンテナンスの手間や誤作動のリスクが問題視されるようになりました。この課題を解決するために、電子回路を活用した制御装置が開発されました。
PLCの特徴は、プログラムによる制御の変更が可能なことです。リレー制御では回路を変更するたびに配線を組み替える必要がありましたが、PLCならソフトウェアを書き換えるだけで制御内容を変更できるため、製造業の生産ラインの柔軟性が飛躍的に向上しました。
1980年代になると、PLCの処理能力が向上し、アナログ信号の処理やセンサーとの連携が可能になりました。これにより、温度・圧力・流量などの制御もPLCで行えるようになり、火力発電所・石油化学プラント・自動車工場などの大規模システムにも導入されるようになりました。
1990年代には、制御システムがさらに進化し、PLCとコンピュータを連携させたSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)が登場しました。
2000年代に入ると、PLC同士や上位システムとの通信にEthernet(イーサネット)が導入され、制御盤のネットワーク化が加速しました。
これにより、大規模な発電所や化学プラントでは、遠隔地からのモニタリングや自動調整が可能になりました。
2010年代以降、IoT(モノのインターネット)技術が制御盤にも導入されるようになり、リアルタイムデータの活用が進んでいます。
現在では、AIとIoTを組み合わせたスマート制御盤が開発され、以下のような機能が実現されています。
制御盤設計は、手動操作→リレー制御→PLC→ネットワーク化→スマート制御という形で進化してきました。
今後も、AI・5G・クラウド技術と融合しながら、より高度な自動化と効率化を実現する制御盤の進化が期待されます。
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