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第8回制御盤設計雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ツバサオートメーション、更新担当の中西です。

 

本日は第8回制御盤設計雑学講座!

さて今回は

~鉄則~

ということで、制御盤設計における鉄則を詳しく解説し、プロフェッショナルな設計者が守るべきポイントを深く掘り下げます♪

制御盤は、工場・プラント・発電所・インフラ設備などで機械やシステムを制御するための重要な装置です。適切に設計された制御盤は、機器の安定動作・作業の効率化・メンテナンス性の向上・安全確保を実現します。しかし、制御盤の設計を誤ると、機械の誤動作・火災・感電事故・システムダウンなど、重大なトラブルにつながる可能性があります。


1. 制御盤設計の基本方針

制御盤を設計する際には、以下の3つの基本方針を常に意識することが重要です。

  1. 安全性(Safety)

    • 感電や火災などのリスクを防ぐ設計。
    • 過電流・短絡・ノイズ対策を徹底。
  2. 機能性(Functionality)

    • 必要な制御機能を満たし、将来の拡張性を考慮。
    • シンプルな配線で作業しやすく、エラーを最小限にする。
  3. メンテナンス性(Maintainability)

    • 機器交換や点検がしやすい配置。
    • トラブル時に迅速な復旧が可能な設計。

2. 制御盤設計の鉄則

鉄則① 機器の配置は「熱」「配線」「メンテナンス」を考慮する

制御盤内部の配置設計は、発熱・配線の取り回し・メンテナンスのしやすさを考慮して行う必要があります。

🔹 発熱対策

  • ヒーター・インバーター・リレーなど発熱する機器は上部に配置し、自然対流を利用する。
  • 強制換気が必要な場合は、ファンやクーラーの設置を検討。
  • 高温環境下では、耐熱部品の選定や断熱対策を行う。

🔹 配線ルートの確保

  • 電源ライン・制御ライン・通信ラインは別ルートにして、ノイズ対策を徹底。
  • 強電(200V以上)と弱電(24V以下)を分離し、誤作動を防ぐ。
  • 端子台の配置を整理し、配線作業の効率を向上。

🔹 メンテナンス性の確保

  • リレーやブレーカーは前面アクセスが可能な配置にする。
  • 頻繁に交換する機器(ヒューズ・リレー・ブレーカー)は手が届きやすい場所に設置
  • ラベル・マーキングを明確にし、配線トラブルを防ぐ。

鉄則② 適切な電源設計を行う

制御盤に供給される電源は、機器の種類や使用環境に応じて最適に設計する必要があります。

🔹 電源の基本設計

  • 主電源(AC200V・AC400V)制御電源(DC24V・AC100V)を明確に分離。
  • トランス(変圧器)を適切に選定し、電圧降下や負荷バランスを考慮。
  • 無停電電源装置(UPS)の導入:重要なシステムでは停電時の対策を考慮。

🔹 過電流・短絡対策

  • ブレーカー(MCB)やヒューズを適切に選定し、短絡事故を防ぐ。
  • サージ対策(避雷器・バリスタ)を施し、雷や突発的な電圧変動に備える。

鉄則③ ノイズ対策を徹底する

工場やプラントでは、インバーター・モーター・高圧機器などが発生する電磁ノイズが制御盤に悪影響を与えることがあります。ノイズ対策を怠ると、誤動作や信号異常が発生するため、しっかり対策を講じることが重要です。

🔹 ノイズ対策の基本

  • 強電系と弱電系の分離(配線ルートを分ける)。
  • アース(接地)処理を適切に行う(接地抵抗を低くする)。
  • ノイズフィルターを設置し、スイッチング電源の影響を抑える。
  • シールド付きケーブル(STP)を使用し、信号線を保護する。

鉄則④ 保守・点検のしやすい設計

制御盤は長期間使用する設備であるため、メンテナンスのしやすさが非常に重要です。

🔹 保守性を向上させる工夫

  • 制御回路をモジュール化し、交換作業を容易にする。
  • 配線図を正確に作成し、更新管理を徹底する。
  • 故障診断用のLEDやディスプレイを配置し、トラブル発生時に原因を特定しやすくする。

鉄則⑤ 最新の技術を活用し、制御の最適化を図る

近年、IoT・AI・クラウド技術を活用した制御盤が増えています。これらの技術を導入することで、効率的な運用やトラブル予測が可能になります。

🔹 最新技術の活用ポイント

  • IoT対応のPLCやリモート監視システムを導入し、遠隔管理を可能にする。
  • AIを活用した予知保全システムを取り入れ、故障リスクを低減。
  • クラウド連携により、リアルタイムでデータ収集・分析を行う

まとめ

制御盤設計における鉄則を守ることで、安全で効率的なシステムを構築することができます。

✅ 制御盤設計の鉄則まとめ

  1. 機器の配置は熱・配線・メンテナンスを考慮する。
  2. 適切な電源設計を行い、過電流・短絡対策を徹底する。
  3. ノイズ対策を施し、誤作動を防ぐ
  4. 保守・点検のしやすい設計を心がける
  5. IoT・AI技術を活用し、制御の最適化を図る

最新技術を活用しながらも、基本的な設計ルールを守ることが、信頼性の高い制御盤を作る鍵となります。

 

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第7回制御盤設計雑学講座

皆さんこんにちは!

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本日は第7回制御盤設計雑学講座!

さて今回は

~歴史~

ということで、制御盤設計の歴史と背景について深く掘り下げ、その進化が産業技術にどのような影響を与えてきたのかを解説します♪

 

制御盤は、電気設備や機械の動作を管理・制御するための装置であり、産業界において不可欠な存在です。歴史的には、手動スイッチから始まり、リレー制御、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、そしてIoT・AI技術を活用したスマート制御へと進化してきました。


1. 制御盤の起源:手動操作からリレー制御へ(19世紀後半~20世紀前半)

産業革命と電気制御の誕生(19世紀後半)

制御盤の歴史は、19世紀後半の電気技術の発展とともに始まりました。それまでの工場の機械制御は、蒸気エンジンや水力を利用したベルト駆動システムが主流でしたが、電気が導入されることで、より精密な制御が可能になりました。

  • 1879年:トーマス・エジソンが白熱電球を発明し、電気の利用が一般化。
  • 1880年代:電動モーターが産業機械に導入され、電気制御の必要性が高まる。
  • 1890年代:電磁接触器(コンタクタ)が開発され、遠隔制御が可能に。

リレー制御の登場(20世紀初頭)

20世紀初頭には、電磁リレーを利用した制御システムが登場しました。リレーは、電気信号のON/OFFを制御するスイッチとして機能し、産業機械の自動化を促進しました。

  • 1910年代:電磁リレーを用いた制御盤が製造され、大型機械の遠隔操作が可能に。
  • 1930年代:リレー回路による自動シーケンス制御が開発され、生産ラインの自動化が進む。

この時期の制御盤は、大量のリレーを用いて機械の動作を順番に制御するものであり、回路設計が複雑になると配線ミスやトラブルが増えるという課題もありました。


2. PLC(プログラマブルロジックコントローラ)の誕生と普及(1960年代~1980年代)

PLCの誕生とその背景

1960年代になると、リレー制御の複雑化によるメンテナンスの手間や誤作動のリスクが問題視されるようになりました。この課題を解決するために、電子回路を活用した制御装置が開発されました。

  • 1968年:アメリカのゼネラルモーターズ(GM)が、リレー回路を電子的に置き換える「PLC」の開発を提案。
  • 1969年:アレン・ブラッドリー(Allen-Bradley)社が世界初のPLC「Modicon 084」を発表。
  • 1970年代:PLCが工場の制御盤に導入され、配線の簡素化・制御の柔軟性が向上。

PLCの特徴は、プログラムによる制御の変更が可能なことです。リレー制御では回路を変更するたびに配線を組み替える必要がありましたが、PLCならソフトウェアを書き換えるだけで制御内容を変更できるため、製造業の生産ラインの柔軟性が飛躍的に向上しました。

PLCの進化と制御盤設計への影響(1980年代)

1980年代になると、PLCの処理能力が向上し、アナログ信号の処理やセンサーとの連携が可能になりました。これにより、温度・圧力・流量などの制御もPLCで行えるようになり、火力発電所・石油化学プラント・自動車工場などの大規模システムにも導入されるようになりました。


3. コンピュータ制御とネットワーク化(1990年代~2000年代)

制御盤のデジタル化とSCADAの導入(1990年代)

1990年代には、制御システムがさらに進化し、PLCとコンピュータを連携させたSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)が登場しました。

  • SCADAシステムの役割
    • 遠隔監視・制御が可能。
    • 工場全体のデータをリアルタイムで収集・分析。
    • 異常検知やトラブル時の自動対応が可能。

Ethernet通信の導入と分散制御(2000年代)

2000年代に入ると、PLC同士や上位システムとの通信にEthernet(イーサネット)が導入され、制御盤のネットワーク化が加速しました。

  • 従来の制御盤:各機器が独立しており、配線が複雑。
  • ネットワーク制御:LANや無線通信を活用し、データを一元管理。
  • 分散制御システム(DCS):中央制御から各機器が独立して動作し、システムの柔軟性が向上。

これにより、大規模な発電所や化学プラントでは、遠隔地からのモニタリングや自動調整が可能になりました。


4. IoT・AIによるスマート制御盤の時代(2010年代~現在)

IoTによる制御盤の進化(2010年代)

2010年代以降、IoT(モノのインターネット)技術が制御盤にも導入されるようになり、リアルタイムデータの活用が進んでいます。

  • センサー技術の進化:温度・湿度・振動・電流・電圧を詳細にモニタリング。
  • クラウド連携:制御データをクラウドに送信し、遠隔管理が可能。
  • AIによる異常検知:機械学習を活用し、故障の予測や最適な運転制御を実施。

スマート制御盤の登場(2020年代~)

現在では、AIとIoTを組み合わせたスマート制御盤が開発され、以下のような機能が実現されています。

  • 予知保全(Predictive Maintenance):異常が発生する前にメンテナンスを実施。
  • エネルギー最適化:電力消費をリアルタイムで分析し、最適な運用を実施。
  • 5G対応:低遅延・大容量通信により、より高度な遠隔制御が可能に。

まとめ

制御盤設計は、手動操作→リレー制御→PLC→ネットワーク化→スマート制御という形で進化してきました。

  • 1960年代:リレー制御からPLC制御へ移行
  • 1990年代:コンピュータ連携とSCADAシステムの発展
  • 2000年代:Ethernet通信による分散制御の普及
  • 2010年代~現在:IoT・AI技術を活用したスマート制御盤へ

今後も、AI・5G・クラウド技術と融合しながら、より高度な自動化と効率化を実現する制御盤の進化が期待されます。

 

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第6回制御盤設計雑学講座

皆さんこんにちは!

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本日は第6回制御盤設計雑学講座!

今回は、海外の制御盤設計の資格と特徴についてです。

制御盤設計は、工場の生産設備や発電所、輸送システム、ビルの管理システムなど、さまざまな産業で必要とされる重要な技術です。特に海外では、国や地域ごとに産業規模や技術レベルが異なるため、制御盤設計に関わる資格も多種多様です。国際的に通用する技術力を証明する資格を取得することは、キャリアアップやグローバルな職場での活躍において重要な鍵となります。本記事では、海外における制御盤設計に関連する主要な資格とその特徴について深く掘り下げ、それぞれの資格がどのように産業界で求められているかを解説します。


1. 海外における制御盤設計の重要性と資格取得の意義

制御盤は、産業機械や設備の動作を制御・監視する「頭脳」の役割を果たします。これを設計する技術者は、電気工学、制御理論、安全基準など幅広い知識が求められるため、資格による専門性の証明が極めて重要です。特に海外では、以下の理由から資格が求められています。

  • 国際規格への対応
    制御盤設計は、地域や国際的な電気規格(IEC、NFPA、ULなど)を遵守する必要があります。資格を取得することで、これらの基準に対応したスキルを持つことを証明できます。
  • グローバルな雇用市場への適応
    多国籍企業や海外プロジェクトに参加する際、国際的に認知された資格を持つことは技術者としての信頼性を高め、雇用のチャンスを広げます。
  • 技術の標準化と安全性の確保
    資格保有者は、最新の技術動向や安全基準を習得していることが保証され、設計した制御盤が効率的かつ安全に動作することを確保します。

2. 制御盤設計に関連する海外の主要資格とその特徴

1. Certified Control Systems Technician (CCST)(アメリカ)

CCSTは、アメリカの**ISA(International Society of Automation)**が認定する資格で、制御システムに特化した技術者を対象としています。

  • 資格の特徴
    CCSTは、プロセス制御や自動化システムに関する技術を証明する資格で、主に制御盤設計、計装、メンテナンスに関わる技術者向けです。レベル1(初心者向け)、レベル2(中級者向け)、レベル3(上級者向け)の3段階があり、それぞれ実務経験年数に応じて受験資格が異なります。
  • 試験内容
    試験は以下の分野を中心に構成されています:

    • 制御理論
    • 計装機器の選定と設置
    • システムのトラブルシューティング
    • 信号処理とデータ収集
  • メリット
    CCSTは、アメリカを中心に国際的にも認知されている資格であり、制御システムや計装分野でのキャリアを進める上で非常に有利です。

2. TÜV Functional Safety Engineer (ドイツ)

TÜV Rheinlandが提供するFunctional Safety Engineer資格は、機能安全に特化したエンジニアの認定資格です。制御盤設計においては、特に安全性を重視する分野で必須とされています。

  • 資格の特徴
    この資格は、IEC 61508やIEC 61511などの機能安全規格に基づき、安全性が求められる制御システム(例:化学プラントや発電所)に特化しています。TÜV資格は、機能安全エンジニアとしての能力を証明するもので、ヨーロッパをはじめ国際的に高く評価されています。
  • 試験内容
    試験では以下のトピックが取り扱われます:

    • 機能安全の基本概念
    • SIL(Safety Integrity Level)の設計と計算
    • 故障モードとリスク評価
    • 安全制御システムの設計と運用
  • メリット
    機能安全に特化した資格であるため、安全性を最優先とするプロジェクトにおいて需要が高く、特にヨーロッパや中東地域でのプロジェクトで重宝されます。

3. Certified Engineering Technician (CET)(カナダ)

カナダで認定される**CET(Certified Engineering Technician)**資格は、電気、電子、機械分野の技術者を対象とした資格で、制御盤設計にも関連性が高い資格です。

  • 資格の特徴
    CETは、カナダ国内で技術者としての専門性を証明する資格で、設計、施工、保守の各段階で役立つ知識を習得していることを示します。
  • 試験内容
    CETでは、以下の分野に関する知識が求められます:

    • 電気回路設計
    • 制御システムの設計と試験
    • 配線と配線図の作成
    • 規格(CSA、UL、IECなど)への準拠
  • メリット
    CET資格を持つことで、カナダ国内の多様な産業で制御盤設計や保守を行うための信頼性が向上します。また、移民や外国人技術者がカナダで働く際にもこの資格が評価されます。

4. EASA Electrical Certification(ヨーロッパ)

EASA(European Aviation Safety Agency)の資格は、航空分野での電気技術者向けに提供されるものですが、産業分野でも適用可能な広範な知識を含んでいます。

  • 資格の特徴
    EASA資格は、特に制御盤設計で必要な高いレベルの電気安全基準や、ヨーロッパ規格(EN規格)への準拠を重視しています。
  • 試験内容
    • 高電圧と低電圧の管理
    • 配線設計と安全要件
    • 電磁両立性(EMC)
    • 国際規格(IEC、EN)への準拠
  • メリット
    EASA資格はヨーロッパだけでなく国際的にも認知され、航空分野だけでなく、広範な制御盤設計に応用可能です。

5. Certified Electrical Engineer (CEE)(国際資格)

CEEは、制御盤設計に必要な電気工学の知識を持つことを証明する国際資格で、特に多国籍企業やグローバルプロジェクトで評価される資格です。

  • 資格の特徴
    この資格は、電気設計、配線、制御システム構築、プログラミングに関する知識を総合的に認定するものです。
  • 試験内容
    • 電気回路と制御理論
    • 電力配分とエネルギー管理
    • 国際規格(UL、IEC)の適用
    • 制御盤内の効率的な配線設計
  • メリット
    グローバルに通用する資格であり、国際プロジェクトや外資系企業での採用可能性を高めます。

3. 資格取得がもたらすメリットとキャリアへの影響

専門性の証明

海外で認知された資格は、技術者としての専門性を公的に証明し、企業や顧客からの信頼を得るための重要な要素となります。

グローバルな職場での競争力向上

国際的に評価される資格を持つことで、多国籍企業や海外プロジェクトでのキャリアチャンスが広がります。

収入向上と昇進の機会

資格保有者は、その専門知識が評価され、高収入ポジションや管理職に就くチャンスが増える傾向があります。


まとめ 海外における制御盤設計関連の資格は、国際規格や技術要件に準拠したスキルを証明する手段として重要な役割を果たしています。CCST、TÜV Functional Safety Engineer、CET、EASA資格、CEEなど、各資格はそれぞれの地域や産業に特化したスキルを証明し、技術者としての信頼性を高めます。グローバルなキャリアを目指す技術者にとって、これらの資格を取得することは、専門性を磨き、新たなチャンスを掴むための大きな一歩となるでしょう。

 

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第5回制御盤設計雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ツバサオートメーション、更新担当の中西です。

 

新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

本日は第5回制御盤設計雑学講座!

今回は、制御盤設計の資格と特徴についてです。

制御盤設計は、産業機械や設備の心臓部ともいえる重要な分野です。制御盤とは、電気設備や機械の動作を監視・制御するための装置であり、製造業、発電所、ビル管理など、さまざまな分野で必要不可欠な存在です。これを設計する技術者には、高度な知識とスキルが求められるため、関連する資格を取得することがプロフェッショナルとしての能力を証明し、キャリアを築く大きな鍵となります。本記事では、制御盤設計に関する主な資格とその特徴について深く掘り下げ、技術者が持つべきスキルや資格取得のメリットについて解説します。


1. 制御盤設計の重要性と資格取得の必要性

制御盤設計は、現代の工業生産において重要な役割を果たします。電気回路の設計や部品選定、制御プログラムの開発など、幅広い知識と経験が求められます。資格を取得することは、こうした技術を公式に証明し、信頼性を高めるための手段です。

制御盤設計の主要業務

  • 電気回路の設計
    電力供給や制御信号を効率的に分配するための回路設計。
  • 部品選定
    リレー、タイマー、センサー、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)などの適切な選定。
  • 安全基準への準拠
    IEC規格、JIS規格、UL規格など、国際的な安全基準に従う設計。
  • 配線設計
    電線のルート設定やノイズ対策を含む内部配線設計。
  • 制御プログラムの作成
    PLCやマイコンを用いた制御ロジックの設計とテスト。

資格取得の必要性

  • 信頼性の証明
    資格を持つことで、技術者としてのスキルが公的に認められ、顧客や上司からの信頼を得ることができます。
  • キャリアアップ
    専門資格を取得することで、より責任のあるポジションや高収入のポジションを目指すことができます。
  • 最新技術の学習
    資格取得のための学習を通じて、最新の技術や規格に触れることができます。

2. 制御盤設計に関連する主な資格とその特徴

制御盤設計に関連する資格は多岐にわたり、それぞれが異なるスキルや専門性を証明します。以下は、制御盤設計において特に重要とされる資格の例です。


1. 電気主任技術者(第一種・第二種・第三種)

電気主任技術者は、電気設備の運用・保守・管理を行うための国家資格で、制御盤設計にも深く関わる知識が求められます。

  • 資格の特徴
    第一種、第二種、第三種に分かれており、それぞれ扱える電圧や設備規模が異なります。制御盤設計においては、電気回路の設計や安全基準に従った構築が必要であり、この資格が役立ちます。
  • 試験内容
    電力工学、電気回路、法規、機器構造など幅広い範囲の知識が問われます。
  • メリット
    電気主任技術者は、電気設備全般に関する知識を持つ証明となり、制御盤設計だけでなく、設備全体の運用管理にも対応できるスキルを示せます。

2. 電気工事士(第一種・第二種)

電気工事士は、電気設備の設置や配線工事を行うための国家資格です。制御盤設計者として配線設計や施工の知識が求められる場合、この資格が役立ちます。

  • 資格の特徴
    第一種電気工事士は高圧電気設備の工事も可能であり、第二種は一般家庭や小規模設備の工事に対応します。制御盤設計では、実際の施工に関連する現場知識を持つことが大きなアドバンテージとなります。
  • 試験内容
    理論試験(電気理論、機器、法規)と技能試験(配線作業や工具の使用)が含まれます。
  • メリット
    現場での実務経験や知識を持つことが評価され、設計から施工までの一貫した対応が可能となります。

3. 計装士(1級・2級)

計装士は、プラントや工場の制御システムに関する設計や運用を担う技術者を対象とした資格で、制御盤設計においても重要です。

  • 資格の特徴
    制御盤に含まれる計装機器(センサー、バルブ、アクチュエータなど)を適切に配置し、制御システム全体を最適化するためのスキルを証明します。
  • 試験内容
    計装工学、センサ技術、信号処理、制御理論などが出題されます。
  • メリット
    プロセス制御や工場オートメーションに特化した知識を持つことで、制御盤設計者として高い評価を得られます。

4. PLCプログラマ関連資格

制御盤設計には、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を用いた制御ロジックの設計が不可欠です。各メーカーが提供する資格プログラムは、実践的なスキルを証明する手段となります。

  • 代表的な資格
    • 三菱電機の「MELSEC技術者資格」
    • オムロンの「PLCプログラマ認定資格」
    • シーメンスの「TIAポータル認定資格」
  • 試験内容
    基本的な制御プログラムの作成、通信設定、トラブルシューティング、HMI(ヒューマンマシンインターフェース)設計など。
  • メリット
    特定メーカーの製品を使いこなせる証明となり、制御盤設計の現場で即戦力として活躍できます。

5. 技術士(電気電子部門)

技術士は、科学技術全般における高度な専門知識を持つ技術者を認定する国家資格で、制御盤設計においても特に上級者向けの資格といえます。

  • 資格の特徴
    制御盤設計に関わる電気・電子工学分野での知識と、システム全体の設計能力を持つことを証明します。
  • 試験内容
    応用理学や電気工学、プロジェクトマネジメントに関する課題解決能力を問われます。
  • メリット
    技術士の資格は、特に大規模プロジェクトや海外案件での信頼性を高めるために非常に有効です。

3. 資格取得のメリットとキャリアへの影響

制御盤設計に関連する資格を取得することで、多くのメリットが得られます。

専門性の証明

資格を持つことで、自身の専門性を公的に証明することができます。これにより、顧客や取引先からの信頼を得やすくなります。

キャリアアップのチャンス

資格を取得することで、設計業務だけでなく、プロジェクト管理や技術指導といった上級職に就くチャンスが増えます。

高収入への道

資格保有者は、その専門性が評価されるため、給与面での待遇が向上する可能性が高まります。

知識のアップデート

資格取得を目指す学習過程で、最新の技術や規格について知ることができ、技術者としての成長につながります。


まとめ 制御盤設計は、現代の産業の基盤を支える重要な技術分野であり、そのプロフェッショナルになるためには、適切な資格を取得することが欠かせません。電気主任技術者、電気工事士、計装士、PLCプログラマ資格、技術士など、それぞれの資格は異なる専門性を証明し、キャリアアップの道を開きます。資格取得を通じてスキルを磨き、現場での信頼性を高めることで、制御盤設計者としての未来はさらに広がるでしょう。

 

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第4回制御盤設計雑学講座

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本日は第4回制御盤設計雑学講座!

今回は、制御盤の施工についてです。

 

 

制御盤の施工~設置と最終確認

製造が終わった制御盤は、いよいよ実際の産業機械に設置する「施工」の段階です。

この工程では、制御盤を現場に設置し、機械と連携させて正常に稼働できる状態にします。

 

 

1. 設置場所の確認と固定

制御盤は、その場所に適した設置が必要です。

湿気や振動が多い現場には防塵や防水のケースが必要ですし、安定した場所に固定して、予期せぬトラブルが発生しないようにします。

設置後は地震などでの倒壊が起こらないようにしっかりと固定します。

 

 

2. 配線と接続の確認

制御盤と産業機械を接続する際は、全ての配線が図面通りに行われているか確認し、配線の緩みや接触不良がないように慎重にチェックします。

特に電源線や信号線は、機械の動作に直接影響するため、正確に接続されていることが重要です。

 

 

3. 最終動作確認と安全検査 設置が完了したら、最後に動作確認を行います。

機械全体が制御盤の操作に従って正確に動作するか、緊急停止ボタンなどが正常に機能するか、細かく確認します。

これにより、安全面での問題がないことを最終的に確認して施工が完了します。

 

 

以上、第4回制御盤設計雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

 

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第3回制御盤設計雑学講座

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本日は第3回制御盤設計雑学講座!

今回は、制御盤の製造についてです。

 

 

制御盤の製造~高い精度と品質管理が求められる

製造は、設計図や製図に基づいて制御盤を組み立てていく工程です。

製造の工程でのミスがシステム全体に影響することがあるため、正確さと高い品質管理が求められます。

 

 

1. 配線の正確な取り付け

配線作業では、設計図に従い、指定された場所に配線を取り付けていきます。

配線が混乱しないように、ケーブルの色や番号で管理し、取り付け位置や接続先が正しいか慎重に確認しながら進めていきます。

また、配線がきれいに整理されていることで、万が一のメンテナンス時に作業がしやすくなります。

 

 

2. 部品の取り付けと固定

制御盤に取り付ける部品(端子台やリレーなど)は、振動や衝撃に耐えられるように確実に固定します。

ネジの締め忘れや取り付け位置のずれがないよう、各部品がしっかりと取り付けられているか確認します。

特に、ブレーカーやリレーは安定性が求められるため、適切に固定されていることが大事です。

 

 

3. 品質管理と動作確認

完成した制御盤が設計通りに動作するか、実際に通電して確認します。

通電テストや操作テストを行い、スムーズに動作するか確認した後、安全性の検査を行います。

 

 

この検査で異常があれば、原因を追究し、問題が解決するまでテストを繰り返します。

 

 

以上、第3回制御盤設計雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

 

 

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第2回制御盤設計雑学講座

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イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、本日は第2回制御盤設計雑学講座!

今回は、制御盤の製図についてです。

 

 

制御盤の製図~精密な図面作成の重要性

設計で構想が練られたら、次に製図を行います。

製図は、制御盤を形にするための具体的な指針を示すもので、製造・施工を正確に行うための「設計図」でもあります。

製図がしっかりしていることで、後の製造工程がスムーズに進むだけでなく、製品の品質も高まります。

 

シンボルと記号の正確な使用 制御盤には、リレーやスイッチ、ブレーカー、端子台など多くの部品が使われます。

製図では、それぞれの部品に対応するシンボルや記号が正確に記載され、わかりやすく配置されている必要があります。

こうした統一された記号の使用によって、製造や施工スタッフが理解しやすい図面が完成します。

 

 

部品配置と配線経路の最適化 制御盤の内部はスペースが限られているため、部品の配置や配線経路が重要です。

耐熱性やメンテナンス性も考慮しながら、部品を効率よく配置し、配線が重ならないように設計します。

これによって、制御盤の中での熱が分散され、部品の寿命が延び、安定的な動作が可能となります。

 

図面の精度とチェック作業 図面が正確であることは、制御盤の品質に直結します。

配線ミスや配置ミスが発生しないように、製図段階でしっかりと見直しを行い、何重にもチェックします。

図面に誤りがないか、部品の選定や配線の順序に無理がないかを確認することが大切です。

 

以上、第2回制御盤設計雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

 

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第1回制御盤設計雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社ツバサオートメーション、更新担当の中西です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

 

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

株式会社ツバサオートメーション監修!

制御盤設計雑学講座!

 

記念すべき第1回目のテーマは!

制御盤設計の基本的な役割と重要性についてです!

 

 

制御盤の設計は、産業機械や設備が安全かつ効率的に稼働するための「頭脳」を作る作業です。制御盤がシステムの心臓部となり、各パーツやシステムをコントロールしているため、設計段階での細かな配慮が非常に重要になります。

 

 

仕様の確認と要件定義
まずはお客様のニーズを把握し、システム全体がどう機能すべきかを確認します。例えば「どのような動きをする機械か」「安全性はどのくらい必要か」「稼働する環境の温度や湿度」などを確認していきます。これらの要件に基づき、制御盤が持つべき機能や性能を具体化し、図面に落とし込んでいく作業を行います。

 

回路設計と部品の選定
次に電気回路を設計します。機械の動作に必要な電流や電圧に応じて、最適な配線構成を考えます。また、使用する部品の信頼性や寿命を考慮し、定格に合った部品を選定していきます。制御盤に使われる部品には、耐久性が求められるため、部品メーカーの選定や適切な材料の選び方もポイントです。

 

 

安全対策と冗長性の確保
産業機械は、常に安全が最優先です。たとえ一部のシステムが故障しても、安全に動作を止めることができるように「冗長性」を持たせます。例えば、センサーやブレーカーを複数設置することで、安全に稼働を続けられるようにし、万が一の故障にも備えます。こうした安全対策は、設計段階で計画的に行う必要があります。

 

以上、第1回制御盤設計雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

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今後ともよろしくお願いいたします。